2020年オープンアクセス・ウィークのアドバイザリー・コミッティは、10月19日から25日まで 開催される今年の国際オープンアクセス・ウィークのテーマを "目的を持ってオープン化しよ う:構造的な公正性とインクルージョンを実現するために行動しよう"に決定しました。
オープン性(Openness)は、知識を共有するための公平なシステムを構築するための強力なツー ルです。研究と学問をデフォルトでオープンにするように再構築することによって、真に公平 な基盤を構築することが可能です。しかし今日、オープン性こそが核心的な価値であるべき場 所においても、構造的な人種差別、差別、排除が根強く存在しています。グローバルなコミュ ニティとして、現在あるシステムやスペースが過去の不公正さの遺産の上に築かれていること が多く、そこからくる不公平性に対処することが必要であることを理解することが重要です。
私たちはこれらのスペースやシステムが誰のために設計されているのか、誰を見逃しているの か、ビジネスモデルから誰が排除されているのか、そして誰の利益が優先されているのかを検 証する必要があります。私たちがこれらの構造を再構築するために一緒に働くことによって、 コミュニケーションの段階から具体的な行動の段階へと移行し、本当の進歩を実現に向けてお 互いに責任を持つ必要があります。
2018年(「オープン・ナレッジのための公平な基盤をデザインする」)と2019年(「誰のため のオープン化? オープンな知識における平等を考えよう」)の議論を踏まえ、2020年は3年連 続で国際オープン・アクセス・ウィークのテーマとして、公平性とインクルージョンに関する 行動の緊急性に焦点を当て、この活動を継続的に中心に据えていくことの緊急性を強調してい ます。
国際オープンアクセス・ウィークは、研究のオープン化をデフォルトとし、その中心に公平性 をおき、より広いコミュニティが連携して行動を起こすための期間です。今年のオープンアク セス・ウィークは10月19日から25日まで開催されますが、主催者は、今年のテーマに沿った ディスカッションを開催したり、アクションを起こしたりすることが奨励されており、テーマ や活動をそれぞれの地域の文脈に合わせて調整することができます。特に今年は、COVID-19 による混乱のレベルが様々であることから、それぞれの地域の状況に合わせて実施されること が期待されます。
多様性、公平性、インクルージョンは常に一貫して優先されるべきことで、インフラの構築方 法からコミュニティの議論の編成方法に至るまで、オープン・コミュニティの構造に組み込ま れている必要があります。。国際オープンアクセス・ウィークは、新しい会話を触発させ、共 同設計を促進することができるコミュニティ間のつながりを作り、知識をオープンにするため のより公平な基盤を構築するための進展を促進するための重要な機会です。
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